形成外科

形成外科は、色々なキズや火傷をできるだけ元どおり綺麗に治す診療科です。日本形成外科学会の自主規制によって術前・術後の写真はお見せできないことになっております。
■診療内容交通事故などの顔の骨折、鼻骨骨折やキズあと、腫瘍、腫瘤の切除・摘出、切り傷の縫い目を残さない縫合、おおきなほくろ、火傷の治療や火傷後のケロイド、爪の瘭疽、ピアスの施術および、ピアスのトラブル治療、腱鞘炎、バネ指、五十肩、テニス肘、高齢者の在宅での床ずれなど

形成外科は、色々なキズや火傷をできるだけ元どおり綺麗に治す診療科です。
日本形成外科学会の自主規制によって術前・術後の写真はお見せできないことになっております。

■診療内容
交通事故などの顔の骨折、鼻骨骨折やキズあと、腫瘍、腫瘤の切除・摘出、切り傷の縫い目を残さない縫合、おおきなほくろ、火傷の治療や火傷後のケロイド、爪の瘭疽、ピアスの施術および、ピアスのトラブル治療、腱鞘炎、バネ指、五十肩、テニス肘、高齢者の在宅での床ずれなど

 

外傷

救急で縫合を受けてすぐに当院に受診されて、『何とか綺麗に縫い直してほしい』とおっしゃった患者さんです。
術後の治り具合を想像してみて下さい。(術後写真を供覧するのは形成外科学会の自主規制でできないのが残念です。)
糸できつく縛りすぎるから縫い目が残るのです。
更に、たとえきつく縛っても、傷の断端と断端が段違いになっていて、これでは男性と言えどもお気の毒としか言えません。
もしこの患者さんが女性だとしても、この医師の縫い方が変わっていたとは思えません。
挫滅された傷を、メスで綺麗に切開した手術創の様に縫合するのはとても難しいのですが、この方の場合はあまりにもお気の毒なので、縫合された糸を全部外して縫い直しを致しました。

強い突風で急に扉が閉じて右の示指をほぼ全周に近い軟部組織の挫創を受傷し、
有名な病院の救急で縫合処置を受けられて、当日その後の消毒処置の通院を希望して当院を受診された患者さんです。
一見してあまりにもひどい段違いな縫合であったので、これでは治癒は望めないと判断して縫合し直しました。

母斑切除術

最も、当院で多い手術の1つは母斑切除です。
母斑という大きなほくろの一種を気にされて、これをなくしたいと思われる方は非常に多いです。
母斑の種類・部位・大きさによって切除の方法が変わります。
大きなほくろがなくなることで、精神的に明るくなられます。
 
大きなほくろでも、特殊なデザインで切り取りますので、鼻や唇など顔の構成を崩さずに切除できます。
縫い目を残さない縫合の仕方、しわに隠すキズなどは形成外科の真骨頂です。

下の5つの写真は、皆さんそれぞれほくろと言って受診されました。
しかし、実際にはほくろという母斑(色素性母斑)の方はお2人です。どの写真の方かおわかりでしょうか?

答えは4と5の写真の方です。

1の写真は尋常性疣贅(ゆうぜいと読みます)、いわゆるイボです。イボはヒトパピローマウィルスの感染です。切らなくても液体窒素で治ります。
2の写真は基底細胞癌という悪性の疾患です。これは通常切除すれば治ります。黒い悪性疾患にはこの他に、テレビでも超有名な悪性黒色腫(メラノーマ)も『ほくろ』と言って来られますので怖いです。これは皮膚の腫瘍の中で最も悪性でしかも迂闊に切ってはいけません。
3は脂漏性角化症です。老人性疣贅とも言われ、この写真よりももっと真っ黒になっている症例もあり、これもテレビで悪性黒色腫(メラノーマ)を特集でやっていたりすると、勘違いされて放送翌日慌てて飛んで来院されます。当院は皮膚科専門医と形成外科専門医の2人の目で確認して診療に当たっております。

このように、皆さんがほくろと思っておられても、必ずしもほくろではないのです。
私達が最も困るのは、電話かHPのアドレスにメールで「顔にほくろがあるのですが、レーザーで治療したらいくらですか?」と料金だけを質問してこられる方です。
お答えできないことは、上の写真を見ていただければお分かりいただけると思います。

良性腫瘍摘出術

母斑切除と同じぐらい当院の手術で多いのが良性腫瘍の摘出です。
中でも最も多いのが、俗に粉瘤(ふんりゅう)とかatheroma(アテローマ)と呼ばれる表皮嚢胞(ひょうひのうほう)です。良性腫瘍の範疇には入りますが、腫瘍の皮膜の内部は角質、つまり垢(あか)です。
人の皮膚は新陳代謝によって外に向かって垢を出しますが、この腫瘍は内腔に向かって垢を出し、それが溜って少しずつ大きくなるのです。皮膚のある部位なら頭でも顔でも背中でもどこでもできてしまいます。

この腫瘍は、皮膚にでき始めの部分(わかりにくい場合もありますが、たいてい黒くプツンとおヘソの様に見えます。)がありますので、必ずこの部分も含めて紡錘形に切除します。

この時最も重要なことは、縫合する傷跡が皮膚の本来持っているしわの方向になるように切開することです。
いくら綺麗に縫合する技術があっても、切開の方向をしわの方向と一致させなければ凄みのある傷跡になってしまったりします。しわのない若い人でも将来できるしわの方向を見極めて縫合すれば徐々に傷跡は薄まっていきます。

最も残念なことは、このアテローマの存在を知りつつ何ヶ月も、あるいは何年も放置して、炎症を起こして痛みが出たり腫れ上がったりしてから受診される方です。内容物は垢なので、この垢を栄養源にバイ菌が一気に増殖して炎症を起こさせるのです。炎症のきっかけは、大酒を飲んだり、炎天下で1日中遊んだり、徹夜をしたり、風邪を引いたり、ストレスが重なったりして体調が崩れることが免疫の低下につながり、バイ菌に負けてしまうように思われます。
あと多いのが手で搾り出そうとする行為です。中で破れて垢が皮下に漏れ出し、そこで炎症を起します。良性であっても腫瘍ですので、手で絞って出るものではありませんので絶対に絞らないようにお願いします。

この腫瘍を放置される方は、「痛くないから」とか、「そのうち治ると思ったから」とか言われる方がほとんどです。放置しているうちに一度でも炎症を起こしたら皮膚と腫瘍の皮膜が皮下で癒着するので、摘出手術する時にはより大きな切開にせざるを得なくなってしまいます。
更に、炎症がもっとひどくなって化膿してしまったら、摘出どころか切開排膿と言って、切り開いて中身を全部掻き出して、ポッカリ開いた空間に消毒薬のガーゼを挿入し、キズがふさがるまで毎日交換するための通院をしていただくという最悪のシナリオに陥ります。

この写真は、腫瘍の右側の皮下で皮膜が破れて炎症を起し始めた時期のものです。内服と外用の抗生物質を駆使して、ひとまずは炎症を落ち着かせなくてはいけません。落ち着くか、切開排膿まで行ってしまうかは、まさに「神のみぞ知る」ですね。こうなる前に受診してください。

この写真は、腫瘍の右側の皮下で皮膜が破れて炎症を起し始めた時期のものです。
内服と外用の抗生物質を駆使して、ひとまずは炎症を落ち着かせなくてはいけません。
落ち着くか、切開排膿まで行ってしまうかは、まさに「神のみぞ知る」ですね。
こうなる前に受診してください。

もっと腫れ上がってから来院された方の写真です。もうこうなっては切開排膿するしかありません。腫瘤表面の皮膚は薄くなってしまい、使い物になりません。局所麻酔下に切開排膿し、腫瘤の皮膜を肉眼的にできるだけ切除する際に、表面皮膚も切除しなくてはいけないので、結果大きな皮膚欠損創になってしまいます。皮膚が完全に出来上がるまでに充分1ヶ月ぐらいはかかるでしょう。その期間ほぼ毎日のように通院して頂きますし、入浴やシャンプーにも難儀します。傷跡もバッチリ残ります。炎症を起こす前に摘出手術をすれば1週間以内に自由です。傷跡も綺麗です。どちらがよろしいですか?

もっと腫れ上がってから来院された方の写真です。もうこうなっては切開排膿するしかありません。
腫瘤表面の皮膚は薄くなってしまい、使い物になりません。
局所麻酔下に切開排膿し、腫瘤の皮膜を肉眼的にできるだけ切除する際に、
表面皮膚も切除しなくてはいけないので、結果大きな皮膚欠損創になってしまいます。
皮膚が完全に出来上がるまでに充分1ヶ月ぐらいはかかるでしょう。
その期間ほぼ毎日のように通院して頂きますし、入浴やシャンプーにも難儀します。傷跡もバッチリ残ります。
炎症を起こす前に摘出手術をすれば1週間以内に自由です。傷跡も綺麗です。どちらがよろしいですか?

実はこの方は、8年前に右の頬に、今回と同じぐらい大きなアテローマを摘出手術していたのです。その時の経験が有りながら、すぐに手術を受けないで放置していた挙句に炎症を起こしてしまったのはなんとも残念です。

実はこの方は、8年前に右の頬に、今回と同じぐらい大きなアテローマを摘出手術していたのです。
その時の経験が有りながら、すぐに手術を受けないで放置していた挙句に炎症を起こしてしまったのはなんとも残念です。

右の頬のキズ跡は、どなたの目にも明らかに『消えた』と言って良い出来栄えです。切開排膿ではキズ跡はこうはいきません。

右の頬のキズ跡は、どなたの目にも明らかに『消えた』と言って良い出来栄えです。
切開排膿ではキズ跡はこうはいきません。

ピアスのトラブル

トラブル1「切れる!」

ピアスのトラブルで最悪なのは、耳に変形が生じることです。
特に重いピアスをつけること、化膿したままピアスをつけ続けること、あるいはあまりにも下端ギリギリにピアスホールをあけることは耳たぶが切れる原因になります。
このくたびれたキズ跡を自然な形に戻すには、複雑な修正手術が必要になります。

★症例

切れる寸前、縦長ピアス孔

この方のピアス孔は、元々縦長に見える孔の『一番上』でした。今では『一番下』です。あと少しで切れてしまいそうですね。

この方のピアス孔は、元々縦長に見える孔の『一番上』でした。今では『一番下』です。あと少しで切れてしまいそうですね。

トラブル2「ケロイド」

化膿したピアス孔を放っておくと、炎症が持続的になることでケロイド(繊維化した組織が過剰にできて腫瘍のようになってしまう)ができてしまうことがあります。大きさによっては切除できないこともあります。
体質的にケロイド体質の方がおられ、切除すらできないこともあります。

★症例

トラブル3「しこり」

ピアスが化膿して治療をきちんとしないと、ピアスの孔は炎症を起こして繊維化し、硬くなります。いわゆる「しこり」です。しこりにも大きくなるものとならないものがあります。大きくなるものは摘出手術が必要な場合があります。

ピアスが化膿して治療をきちんとしないと、ピアスの孔は炎症を起こして繊維化し、硬くなります。いわゆる「しこり」です。
しこりにも大きくなるものとならないものがあります。
大きくなるものは摘出手術が必要な場合があります。

トラブル4「軟骨ピアスの軟骨膜炎」

耳介軟骨部分を貫いて開けたピアスが化膿したら・・・・・・考えただけでも恐ろしいですね。
皮膚だけなら、その孔の周囲だけの炎症で済み、さほどひどくはなりません。
ところが軟骨に炎症が波及すると、ひどい場合は耳の皮膚が広範囲に壊死することもあります。
壊死したら、軟骨の上は直接皮膚移植できません。頭のほうから筋膜を引きずり出して耳を被い、その上に皮膚移植するという大手術になるかも知れません。
軟骨ピアスは絶対に止めていただきたいです。写真を見てもらえば、ピアス孔よりももっと広範囲に炎症で赤くなっていることがおわかりでしょう。

★症例

トラブル5「金属アレルギー」

06-6706-0172